2023年10月29日(旧暦9月15日)ウマヅラハギ釣り 小松乗合船

ついにこの日が来た!!!!!!!
明石海峡季節限定、かつ狙う船も少ない、あのターゲット。

世界で一番難しい釣りと言っても過言でない、そう、それはウマヅラハギ釣り。

メバル様同様、磯の上を狙う釣りですが、棚は広いわ、餌取りはうまくてアタリが微細すぎるわ、でかいヤツかかったらバレてまうわ・・で、とにかく難解。

あたりが出ても、合わせが効かず、イライラすることこの上ない。

「ウマヅラハギ釣りってカワハギ釣りとおんなじようなもんでしょ?」と思っている人も多いみたいだが、ぜーんぜん違う。
カワハギ釣りの感覚でウマヅラハギ釣りに臨むと、返り討ちに会うこと必至。

とにかく、浮いてくる魚なんで、棚合わせができないと撃沈しますわ。

だから、船長の言う棚を信じて(これ重要・・・釣れんからと底気味に狙う人いますが、そうすると絶対釣れない、ベラなどの根魚系外道しか釣れない)ネチネチネチネチと棚を探り、アタリを取って合わせて行かないとダメなんです。

リールはカウンター付きの小型両軸一択。
カウンター付きでないリールを持参した時点で、もうアウトですわ。
絶対にカウンター付き用意してくださいね。

竿は仕掛けが長めになることから、2.5〜3.3メーターの穂先感度の良い73調子くらいの竿がよいでしょう。
専用竿もありますが、ほとんどが廃盤となってますので、現実的に入手は難しいでしょう。

仕掛けは・・自作がベストです。
バランスがいいのは、ハゲ針5〜6号の胴付き8本針仕掛けでしょうね。
針が6本だと・・・ちょっと少ない。私は自作で10本針仕様を基本として使用しますが、仕掛けが長くなるので、慣れていないと扱いづらいと思います。
幹糸は4号くらい、ハリスは3号くらい、ハリスの長さは15センチかな。

餌は海エビを5ミリ角くらいに切ったもの。
小松丸では餌の海エビは支給されます。


餌の海エビ

釣り方は・・
潮の頃合いがよくなって、ウマヅラハギさんたちが魚探に写って来てからが勝負。
船長のアナウンスでウマヅラハギさんたちの写っている棚を教えてくれるので、その棚に合わせて棚の範囲内を探っていきます。

たとえば・・
船長のアナウンスが流れます・・・
「底が25メートルですけどね・・・写ってるのは底から3メーターほど切って、15〜22メーターくらいですね・・底から3メーターは何にも写ってないので、見当違いのところ狙わないようにね、底やってたら根がかるだけですよ」
というようなアナウンスがあった場合、着底後、すぐに3メーター切って、船長のアナウンスする棚に仕掛けを合わせます。

このアナウンスの場合だと15〜22メーターにウマヅラハギさんたちが写っているため、22メーターからゆっくり15メーターに向けて、リールを巻いていきます。
巻いている途中にコツコツ、あるいはゴンゴンといったあたりが出てくるので、そのまま一定のスピードで巻き上げていくか、少し速めに巻き上げていくと、さらに強いアタリが出て、竿先が海面に突っ込み始めます。
十分に針掛かりしたなというタイミングで合わせると良いのですが・・なかなかタイミングが難しい。
実際に釣って、経験してみてください。

ただし、私自身はこの「巻き巻き釣り」苦手。
性分なのか、巻き巻きしていると、知らんうちに棚が外れてしまうんじゃなかろうかとか、あるいは、手が動いている状態なので、微細なあたりが取れないんじゃないだろうか・・(実際、私には巻き巻きしていると微細なあたりがとりにくい)と思うので、私の釣り方としては、船長のアナウンスする棚に仕掛けを通し、竿の上下の誘いで棚をゆっくり誘う釣り方を実践しています。

仕掛けの長さが自作10本針仕様だと3.5メーター前後と長く、かつ竿の上下で上方、下方合わせ1メーターくらい誘えるので、結構アタリは出てくるし、モタレた様なアタリやウマヅラハギさんが餌を齧った「カリっ」といった微細なあたりを取ることができるため、私はこの釣り方を多用します。

ただ、後述しますが、今回の釣りのように、まだシーズンイン直後で、ウマヅラハギさんたちの群れが濃くない状況においては、積極的に巻き巻き釣りで棚を探っていく方が良いのかもしれません。実はこれは今回の反省点なんですわ。
私の実践する「棚決め打ち誘い」釣法ではほとんどあたりが出ず、やむを得ず、巻き巻き釣りにしてから釣れ出した次第(笑)

さて、前置きが長くなりましたが、5時過ぎに小松乗合船待合所に到着すると、この日を待ち侘びたウマヅラハギ釣りファンの皆さんがすでに集結。

GOT名人、F名人、盟友I名人が「ウマヅラハギ初日はどうなることやら」的談義中。
少し心配なのが・・水温高いんちゃうんってこと。
ウマヅラハギさんは水温が低くならないと、群れとして固まらないのです。
これはカワハギも同じなんですが、シーズン直後は群れがバラけていることから、アタリが少ないことが多い。
過去何年かの記録を見ていても、ウマヅラハギ釣り初日はあまりいい釣果が出ていない。
ましてや、今年は記録的な猛暑もあり、水温が以前高い状況。
撃沈食らうかもしれんと、心配性な私は心がちぎれんばかりの不安を抱くのでありました。

とまれ、前情報として船長の妹、まどかちゃんによれば、魚探には写っているらしいので「釣れるよ」とのこと。

そんな不安感を抱きながら、6時出船。

夜明けがだいぶ遅くなってきた。
暗いうちは釣れないので、ゆっくり目にポイントに向かう。

本日のポイントは淡路沖メイン。
NJ→KWのコース。

6時20分ごろからNJポイントで実釣開始。
水深は30メーター。
開始直後は魚探写りはなかったが、ほどなく、写ってきた。
一安心ですよ、うつらんかったらどないしようかと。

船長のアナウンスは・・
「20メーターから10メーター前半にかけて写っている」とのこと。
「棚決め打ち誘い」釣法で狙っていくが、あたりが出ない。
そんなこんなしてたら、右隣で釣っていた盟友I名人の竿先が海面に突っ込み始めるじゃないですか。

「マジかよ〜、巻き巻き釣りの方がええんか」と思っていると、私にモタレの当たりが出る!
一撃必殺で合わせるが、引きがなんか違う・・
釣れたのはカワハギでしたわ。
外道! カワハギ釣れてもあんまり嬉しくないわ!と一人毒づく。
I名人はまあまあええサイズのウマヅラハギさんをゲット。羨ましい。

BOUZを逃れたI名人は余裕綽々である。まあ、そらそうや。

その後、船中でポツポツ釣れ始めているが、私にはぜーんぜんアタリが出ないのです。
F名人もウマヅラハギさんゲットするし、なかなか結果が出てなかったGOT名人もゲットし、僕だけBOUZ状態。
辛いですわ。
「辛いのう、辛いのう、なんでワシだけBOUZなんじゃろうか」と悲しい気分。

結局、最初のポイントではヒットせず、次のポイントに移動。
ほどなく魚探に写り出してくる。
棚の幅が広い上に、どうも、群れが薄いみたいなんで、この時点で「棚決め打ち誘い」釣法を諦め、「巻き巻き釣り」開始。
巻き巻き巻き巻きしていると、モヨンというモタレアタリ発生・・・
今合わせなんだらいつ合わせるねんと! 一撃必殺合わせ!

直後、竿先が海面に突っ込む!!!
この瞬間たまりませんな。モタレを快心の合わせで掛けるこの瞬間。
サイズがいいのか、結構な引き。おっかなびっくりですよ。
「頼むからバレんとってくれ」と必死で巻き上げ、船長妹のまどかちゃんがタモ入れ。

思わず、「よっしゃああ!!!!!!!」と叫んでしまいましたわ。
BOUZ逃れた!
結構ええサイズですよ、家に帰って測ったら、30センチは超えていた。
このサイズになると暴力的な引きをしますな。

その後も巻き巻き釣りしてると、ゴンゴンゴンとアタリが開始、なおも巻き続け、本あたりを合わせるが途中でバレること多発。
難しいですな。

F名人は快調に釣っていく。I名人もね。

私とGOT名人はなんか知らんけど、不調。
あたるんやけど、途中でよくバレる。針掛かりが甘いのだろう。

最後のポイントKW・・11時ごろ到着。
風も結構強い。
風が強いと、アタリが取れんから嫌ですね。

このポイントは水深が30メーターくらい。
底が荒いポイントなので、仕掛けをずる引きしていたら、まあ根がかります。
なので、着底後、すぐに5メーターくらい巻き上げて、10メーターくらいまで探っていきました。

過去の経験から、このポイントは20メーター前半から10メーター前半までに写りが出てくるはず。

ほどなく、船長の「写りアナウンス」が流れる。
やはり、20メーター前半から10メーター前半の写り。

巻き巻きしていると、15メーターくらいでポヨンというモタレ当たり発生。
モタレのあたりは得意なんで、やはり一撃必殺すると、快心のヒット!
予想以上に強い引きで焦る。
船長がタモ入れしてくれて無事ゲット。

家で測ったら36センチあった。
そら引くわ。

その後もあたるがバレる。

最後の流しで、モタレあたりを合わせてヒットさせるが、途中でバレる。残念。

こんな感じで初日のウマヅラハギさん釣りは終了したのでした・・・
2匹。まあ、ええでしょう。
竿頭はF名人の7匹。さすが!

彼らは煮付けになりました。美味しかった。

どこのポイントでも魚探に写りはあるし、それなりにアタリが出るので、今後に期待!
もうちょっと群れが濃くなったら、「棚決め打ち誘い」釣法で頑張ろう。

以上