明石の船メバル釣りについて その5〜ポイント(沈船)

「明石の船メバル釣りについて その4〜ポイント(駆け上がり)」
に引き続き、今回は「沈船」ポイントについて説明しようと思います。

メバル釣りのポイントは基本的には「駆け上がり」の地形であり、潮の頃合いが良くなると「駆け上がり」の途中、あるいはてっぺんにメバル様が浮いてきて、流れてくる餌を待ち構えます。

ポイントの種類としては、比較的ゆるやかな駆け上がり、駆け下がりがメインとなる天然の磯、急激に駆け上がる崖、沈船や電車などといった人口の構造物が漁礁となったものなどがありますが、今回のテーマである「沈船」はビッグメバルが釣れる可能性が高い一級ポイントであります。

旧暦の11日、12日潮に「沈船」ポイントに行くことが多いですが、基本水深は深く50メーターくらいでしょうかね。

この「沈船」ポイント、昔はメバル様が浮くことが多かったらしいです。
「沈船」でメバルが浮けば、それはもう誰でも釣れる、お祭り騒ぎ・・といった状況だったそうです。
近年はメバル様が浮くこともなく、底気味を攻めて行かなければなりませんから厄介なんです。

沈船というだけあって、沈んだ船ですから、天然の磯と違いとにかく根がかりしやすい。
船のマストなど人工構造物が点在するわけですからね。

天然の磯のように魚探に「写れ」ばいいのですが、写ることは少ない・・ただし、写っていなくても釣れるのがこのポイントの特徴。

一方、いつ釣れるかがわからないため、仕掛けを底気味にトレースして行かざるを得ません。
2021年シーズンは沈船ポイントで、底から2メーターくらいかな?仕掛けを上げていれば釣れるケースが多かったのですが、2022年シーズンは仕掛けを浮かせていると極端に当たりが少なかったため、やむを得ず仕掛けを底気味にトレースしていると、根掛かり多発で往生しました。

さらに「沈船」ポイントの厄介な点としては・・
メバル様がヒットしても安心できないところです。
まずヒットしたらすぐに巻き上げ開始を始めないといけません。
船の構造物によって急激に駆け上がるため、ヒットしたら最低5メーター、できれば10メーターごり巻きで巻き上げ、メバル様を底からひっぱがさないと、せっかくヒットしたのに仕掛けが構造物に引っかかり、根掛かってしまうからです。

ただでさえ、細ハリスで挑むメバル様釣りなので、ごり巻きで巻き上げている途中でバラしてしまうことも多く、それはヒヤヒヤものです。スリリング。

実の所、私は「沈船」ポイントが苦手です。
ベテランの名人衆でも「沈船」ポイントが苦手、あるいは嫌いな方もいらっしゃいますね〜
「あのスリリングなドキドキ感がたまらない」と言う方も多いですが・・・

しかし、この「沈船」ポイントはなんといってもビッグメバル様に遭遇できる可能性が高い!!!!
2021年シーズンは尺メバルを「沈船」ポイントで3匹か4匹釣りましたよ。

難易度の高いポイントですが、比較的素直にアタリが出るし、尺メバルと出会える可能性も高いため、挑戦してみてはいかがでしょうか?