明石の船メバル釣りについて その4〜ポイント(駆け上がり)

今年も12月。
いよいよ私のメインイベントであるメバル釣りが小松丸で始まりました。
12月12日から始まったのですが、その日は小松丸常連のI君が参戦した模様。

当日は旧暦の4日潮(旧暦11月19日)ということもあって、淡路江崎沖での潮待ちが長く、その上メバルの気配もまだ見られないことから、江崎沖では11日から突如好調になったウマヅラハギ釣りをやったそうです。
ウマヅラさんは好調で、I君が25匹釣り竿頭になった模様。

メバル釣りは2時間ほどやってみたそうですが、まだ少し時期が早いのか、様子見程度の釣りになったそうです。

今年は水温が高いことから未だメバル釣りの大敵となる餌取りが多く、水温がもう少し下がって餌取りがメバル釣りの邪魔にならないようにならないとダメですね。
今回の寒波(12月18日時点)で状況が変わってくるのではないか?と思います。
本格的なスタートは年明けからなので、それまでは仕掛けをたくさん作るとしますかね。

旧暦の3日、4日、5日の潮の場合、本命ポイントの潮が頃合い良くなるまで、朝6時出船後、基本的には淡路江崎沖で「潮待ち」します。
「潮待ち」ポイントとはいえ、磯があり、幅広くポイントが点在していることから、メバル様は釣れます。
特にサビキ釣りでの実績が豊富で、小松丸で販売されている特製サビキを使えば初心者の方でも比較的容易に釣ることができるのではないかと思います。

また、前述のように幅広くポイントが点在し、メバル釣りの基本形となる「駆け上がり」ポイントが多いことから、このポイントでメバル釣りの基本となる「底取り」「(駆け上がりに仕掛けを根掛かりさせないように)船長の言う棚に合わせて仕掛けを底から切る」といった所作を練習することができます。

メバル釣りのポイントの基本形は「駆け上がり」です。これにつきます。

駆け上がりとは水深の深いところから浅いところに向かう斜面を言いますが、潮の頃合いがよくなってくると、メバル様は駆け上がりの途中ないしてっぺんに浮いてきます。
駆け上がりの種類はいくつかありますが、基本的には磯と呼ばれる岩礁帯の釣りが基本となり、磯の高さが高ければ高いほどメバル釣りの難易度は高くなります。

船は潮流に乗りながら駆け上がりのてっぺんに向かって行きます。
船長は駆け上がりの高さ(磯の高さ)をアナウンスしてくれるので、仕掛け投入後、底どりを確実に行い、船長のアナウンスする磯の高さ分リールを巻いて仕掛けをあげます。
そうしないと途中で根掛かり、仕掛けがパーになりますからね。

イメージ図

またまた絵心がない・・・・G名人にわらわれてまう・・・・

そして、駆け上がりの途中ないしてっぺんにメバル様の反応があれば、船長がメバルの写っている棚をアナウンスしてくれます。
この写りがどの程度浮いているかによって、さらに仕掛けをメバルの写っている層に合わせなければなりません。
船長が「底から2〜3メーター浮いています」とアナウンスすれば、自分の仕掛けを2〜3メーター上げてひたすらアタリを待ちます。
「底気味に写ってます」とアナウンスすれば、仕掛けを底スレスレに根掛かりに注意しながらトレースする釣りになります。
潮の状況、メバル様の活性度の状況によって、状況は刻一刻と変化しますから、船長のアナウンスを注意して仕掛けを「メバル様の棚」に通していくことに注力しましょう。
できるだけ根掛かりすることなく・・・・

「磯」と呼ばれる比較的アップダウンが緩やかなポイントの場合は根がかりも少なく、楽なメバル釣りができますが、ポイントによっては「沈船」「崖」といった、とてつもなくそこが凸凹していたり、急激に駆け上がる恐ろしいポイントもありますので、「難儀やな」と思ったら、船長妹のまどかちゃんにアドバイスをしてもらってください。
彼女は明石のメバル釣りのポイントを知り尽くしていますから、ポイントに応じた釣り方を丁寧にアドバイスしてくれます。

ポイントの特性はを把握するには・・・こればっかりは何度も通ってデータをとって、覚えるしかないですね・・
ベテランともなると、ポイントの磯の高さ、形状を熟知していて、さらには潮の速さによってメバル様の活性がどう変化するか、どのように「浮いてくるのか」を判断し、その状況に応じたメバル釣りを実践される方もいます。

私のおすすめは・・メバル様の釣行ごとに各ポイントの特性、潮の速さ、その時のメバル様の活性(棚の範囲、浮いている高さなど)などのデータを残し、分析すること・・ですね。
私の場合、過去7年間のデータがありますので、比較的容易にシミュレーションすることができます。

基本的にメバル釣りは根掛かりしないように船長の言う棚に合わせて仕掛けを持っていけば釣れる釣りです。
丁寧な餌付けであったり、仕掛けを自作したり、船長のアナウンスに合わせて仕掛けをほりこみ、棚を合わせたりと、メバル様を釣るための各工程、所作を確実にすれば釣れる釣りです。
その丁寧さがメバル様釣りの敷居を高くしていると言え、マニアックな釣りと言われる所以ですね。

今回は「磯」を中心とした「駆け上がり」について説明しました。
次回は難易度の高い「崖」「沈船」について説明しようかと思います・・・